戻る

プロローグ


「よし……帰ってきたぜ…」

俺の名は『山本悪司(やまもとあくじ)』。
このオオサカ市を管理する地域管理組合わかめ組の幹部だ。

ウィミィとの戦いが激しくなって行く中、民華さんにいいトコ見せるつもりで行った戦地があんな修羅場だとは、思いもしなかったぜ。
おかげで帰って来るのに3年もかかっちまった。
敗戦国の捕虜っつーのになってなかったら、もーちょっと早く帰って来れたんだが…

ま、なんにしても帰ってきたんだ。身奇麗にして民華さんに会いにいくぜ!

ところがだ、組に帰ってみれば、ワケ分からんヤツが組の敷居をまたいでいるわ、蘭のヤツが組のトップにいるわ・・・。
なんでも、”組織のトップは女がならないといけねぇ”なんてウィミィの指導方針らしいが、組に”恩を仇で返した”事にはちげぇねぇ。
一発かましてやろうとしたんだが、帰ったばかりで本調子でない俺は逆にのされちまった。

はは、カッコ悪ぃよな・・・

んで、どこか別のところへ捨てられた俺は、酔っぱらいとの喧嘩が原因で”ミドリガオカ青年奉仕団”って所へ連れて行かれたんだ。

この青年奉仕団っつーのはどうやら、例のウィミィの政策のせいで、わかめ組で内部争いが起きちまって地域管理の方が疎かになっちまったんで、新たに作られた組織らしい。

・・・ちょうどいい。
俺は青年奉仕団の女達をこまして、俺の根城にする事にした。
だけど、表向きは”青年団の代表は青葉”って事にしとかないとな。

みてろよ・・・元々ここは俺のシマだったんだ。好きにさせてもらうぜ。

そうして、俺の新しい戦いが始まった・・・。