敗戦後の惨状から急速に復興した、宇宙最高の天才を総統とする国家。 二十二年前の第一次宇宙大戦での敗戦で長らくぼろぼろだったドクツの国民は、二年前、イタリンで興ったファンシズムの影響を受け、一人の少女を国家の代表に選んだ。 見た目だけのアイドルとして選ばれたはずのその少女、レーティア・アドルフは、実は正真正銘の宇宙最高の天才であり、様々な改革でドクツを完全に建て直した。 現在ではドクツ政府の支持率は100%を達成し、国民の誰もがアドルフを正しいと信じ、ついていくつもりでいる。