第3回
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ぱうぱう、ご無沙汰さんなの。
クリちゃんなの。
しばらくお休みしてたけど、また場つなぎが必要になったみたい。
今回から、今年の闘神大会の出場者紹介をしていきまーす。
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だから場つなぎとか言うなっての!
あー、有名選手から無名無期待の初出場者まで。
なるべく毎週紹介していくぞ。
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「なるべく」? そんなの台本に書いてなかったよ。
あー、切り裂きくんってば、へたれなの。予防線を張ったの。
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余計なことをばらすんじゃねぇ! 保険だ、保険。
じゃあまず紹介するのは、このカード。
「カリギュラ VS ワートナー」だ。
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あれっ、この人たち、「キャラクター」のページにいなかったよね。
他にもまだまだ出場者が登場するってこと?
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あー…そこらへんは、ほら、察しろ。
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何を?
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あー…
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ねえねえ、何を?
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うぐ、つまりだな…
うう、どうしたもんかな…いいのか?
メタ的なこととか言って。
いやでも、それもなあ…
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ぱうぱう、ぶっちゃけ、
本編には登場しない人たちを中心に紹介していく、
お遊びコーナーみたいです。
期待しないで見てね!
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オブラートに包めよ、このアマ!
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我はセクシー。我こそがセクシー。
【カリギュラ】
漂泊の吟遊詩人、カリギュラ。
ナダテ芸術祭を始めとする各地のコンクールで「最もセクシーな歌声の主」として数々の栄冠を勝ち得た彼は、いつしか肉体においても、否、その存在の全てでセクシーを極めようと修羅の道へ踏み入った。
「聞け、エレオノール! 今や我が肉体に課せられた使命は、全人類を悩殺し、恍惚を与えることである、ラララ〜。それが叶うまで、私はこの歌声を封印する、ルルル〜」
「そんな…でも、私、お供します。もう一度カリギュラ様のお歌を聞ける、その日まで」
パートナーは、彼の歌が起こした奇跡で聴覚を取り戻した少女、エレオノール。
ローブを脱ぎ捨て、レオタードを着用し始めた歌わない吟遊詩人についていけるのは、彼女しかいない。
核熱の大魔法使い
【ワートナー】
ワートナーは、厳格な人柄で知られる偉大な魔法使いの一人であったが、ある時を境に人々の前から姿を消していた。
ある迷宮内で隠遁生活を送るようになったと言われる彼が、なぜ本年の闘神大会に出場したのかは不明。
圧倒的な破壊力を誇る大魔法「てぃるとうぇいと」は老いてなお威力を増していると噂されているが、それを受けて生還した者はいない為、真偽は不明である。
パートナーは黒いマントに身を包んだ謎の少女(?)で、常にその胸に強い魔力を持つお守りを抱いている。
少女の素顔を見たのは、今のところ受付のシュリ嬢のみらしい。
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吟遊詩人 VS 老大魔法使いだって!
詩的な戦いになりそうだね。
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待て! 待て待て、吟遊詩人の方、
吟遊詩人改め変態じゃねぇか!
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ワートナーさんも、変態じゃないとは限らないの。
引きこもりのお爺ちゃんが連れてきたパートナーって、
ミステリアスだよね。
もしかして世間に公表できないぐらい
[ピー]だったり[ピー]だったりするかも。
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そこいらへんは、受付の審査を信じたいがな、俺は…
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淡い期待は置いといて、次いってみましょー。
次にご紹介するカードは「チャネラー伊藤 VS ぶるま大使」。
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いいじゃねーかよ、淡い期待ぐらいしたって!
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宇宙が命じるんだ。俺に、「戦え」と。
【チャネラー伊藤】
本名、伊藤タダタカ。
虚弱体質ながらも普通の青年として暮らしていた彼は、1年前、晴れた空を引き裂く紫色の雷に撃たれた。
その瞬間、彼は悟った──思い出したのである。
今日まで伊藤タダタカであったこの身は、大陸から28万7594光年離れた宇宙の果てに存在する大いなる意思【ントルェウシク】からの電波を受信し、人類を新たなステージに導く使命を負った歯車なのだと。
やがて彼は、同じく大いなる意思に導かれた銀髪の美少女、ユア=ヴイーノ=ンミス=ヨ=セライ姫と出会う。(本名、土田キミコ)
「伊藤よ、闘神大会に出場しなさイ。あなたは闘神になるのでス」
「かしこまりました、プリンセス。大いなる意思とプリンセスの仰せのままに」
万能の英知を受信して行動する彼は、あらゆる攻撃を完璧にかわし、指一本で相手を沈める急所を突くという。
いまだ虚弱な伊藤の体から繰り出される、一分の隙も無い攻撃は必見。
神は仰いました。ぶるまあれ、と。
【ぶるま大使】
ぶるまの家系に生まれた彼は、両親の顔をよく知らない。
なぜなら両親は常にぶるまを被って生活していたからだ。
だが彼は、それをおかしいと思ったことはなかった。
むしろ素晴らしいことだと思っていた。
何故なら彼もまた、生粋のぶるま教徒であったからだ。
しかし、そんな彼の身にもまた、「あの」宗教戦争の惨劇が降りかかった。
──スパッツ教との全面戦争。
母は「ジークぶるま」と叫びながら敵陣へ飛び込み果てた。
父は「我ら死すともぶるまは死なず」と高らかに訴えながら火刑に処された。
そして、幼いぶるま大使の背にはスパッツの焼印が捺され……ぶるま教は滅ぼされた。
それでも彼の信仰は失われなかった。
背負わされたスパッツの焼印を、より大きなぶるまの焼印で打ち消した時、彼にはぶるまの神の姿が見えるようになった。
彼はぶるまの奇跡の力、ぶるまじっくパワーを手に入れたのだ。
「ぶるま教の再興の為……わたくしと共に来てくれますか、少女さん」
「はい、大使さん」
パートナーは同じくぶるま教徒の少女、その名もぶるま少女。
可憐にして健康的、そこはかとなく淫靡な彼女に、考え直して欲しいような、そのままでいて欲しいような、複雑な気持ちを抱かされる観客(男)は多いと思われる。
…………
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どうしたの? 切り裂きくん。
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変態大会か!!
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今週、たまたまじゃない?
それじゃあ、また来週〜。
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まともな戦士、まともな戦士を呼べ!
ボーダー・ガロアを呼んでこーい!
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また来週〜。
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